人気ブログランキング | 話題のタグを見る

みんないっしょ!

aifukukon.exblog.jp
ブログトップ

子ども・子育て支援プロジェクト

072.gif児童部会“あず・すまいる”の事業展開のために県の「子ども・子育て支援プロジェクト」事業に応募して、採用が決定しました。072.gif

書類審査から2次審査のプレゼンにより採用されました。
以下にプレゼンでお話した内容を掲載します。


障害のある子の子育てだからって、大変と思うだけでなく楽しみたい!兄弟も生み育てたい!」自閉症の小3の長女と1歳の次女の子育て真っ最中のお母さんの言葉です。
そう思えるまでにはいろいろ心の中で葛藤があったと思います。でも、仲間を作って子育てを楽しもうと考えたお母さんたちのパワーはさすが!場を提供したらすぐに会が立ち上がりました。児童部会「あず・すまいる」です。
先ほどの言葉は部会長の言葉です。彼女は今日ここに来て自分の言葉で説明をしたいと言っていました。しかし、それが不可能なのが障害児を持つ親の現状です。今回、保育の対応もあるということでしたが、次女を連れてきても小学校へ行っている長女は11時下校です。障害児は学校の方針で昇降口まで親が迎えに行くことになっています。祖父母が近くに住んでいてもだんだん成長していく孫は面倒が見切れなくなり、兄弟に頼みたくても配偶者には拒否されます。彼女は「私の代わりがまったくいない」と言います。

先の見えない不安、話のできる人がいない、わかってもらえない、
「みんなで話しましょう」ではお配りした資料にあるように、様々な意見が出てきました。
そして、子どもが成長する将来、少しでもこの子達が暮らしやすい町になるように、今できることをしていきたいという積極的な発言もありました。
お母さんたちの一番の悩みは、子どもたちが放課後安心して遊べる場が無いことです。家に友達を呼んで遊んでもらっても、トラブルが起きないかお母さんは見守っているようです。町が開設している「かわせみ広場」でも指導員に理解されない、迷惑をかけるのではと思い、行かせられない。お母さんは気が休まりません。
他の子どもの教育費のために働きに出たくても叶いません。障害児の日中一時支援は、町社会福祉協議会が夏休みに行う「わんぱクラブ」だけです。
2月からはお母さんたちが町内会の公民館を借りて集まりを持ち始めました。幼児を抱え話し合いを重ね、今後は定期的に子どもの遊べる場にしていきます。これを1週間に1回のペースでしていきます。
また、子育てにはお父さんのかかわりが大切です。今しかできないこの時期の子育てにお父さんもかかわりやすいようにお父さんの出番を作ります。今考えているのは、三人の子どもがそれぞれ障害を持っている、うすいまさとさんのライブをお父さんに企画してもらい、父親同士の子育てトークなども盛り込みたいと思います。
また、秦野精華園の利用者たちのバンド「サルサ・ガムテープ」のコンサートなら、町立社協運営の作業所「ありんこ作業所」の所員がボランティアの指導で励んでいる太鼓とのジョイントなどもいいかなと夢が膨らみます。
これらの企画は一般の人にも入場していただき、障害を伝えることにもなります。昨年の夏に「あぶあぶあの奇跡」という神戸の知的障害を持つ人たちのあぶあぶあ楽団の27年間の活動のドキュメンタリー映画の上映会を開催しました。上映前には私たちの会の活動の様子を映画主題歌のウィズユースマイルと共に映し出し、上映後には会場の皆さんと手振りを交えウイズユースマイルを大合唱をし、一体感を感じました。今までこのような活動や講演会を障害を理解してもらう活動と捉えてきましたが、2月に白梅学園大学の堀江教授のお話を聞き、別の方法を試すことにしました。それが④の活動です。日頃知的障害の人たちがかかわりを持ちそうな、コンビニの店員さんや警察官に障害特性を理解していただく活動です。コンビニで品物の並べ替えをしてしまったり、路上で不審者として通報されたり、誤解されることが多いのが実情です。広く多くの人に理解してもらうのではなく先ず必要な人を理解者にしていきます。お医者さんもそうです。

そしてお母さんの情報交換の場が必要です。子育て経験者の話を聞いたり、お菓子作りなどをして自分を開放する時間も大切にしたいです。

研修会は小児療育センターの菅井先生や発達障害支援センターかながわA(エース)、又、座間市の座間キャラバン隊をお願いし、障害児を抱えながら障害を理解してもらう活動を始めた経緯などもお聞きしたいと思います。

私たちの活動が目指すのは、自分の子にとってプラスになることだけでなく、障害児も高齢者も健常な人たちもこの町で暮らすみんなが安心して暮らし続けられる共生の街づくりです。

この一年の活動はいろいろな場面で多くの人に援けられてきました。今回のこの事業も自分たちで動けば協力者も現れ、必ず実現できるものと思います。



 1 事業の具体的内容

①放課後広場「すまいる」月4回 午後2時~午後5時(母親とボランティアで放課後の居場所提供)
②母親クラブ 月1回(母親同士の情報交換-保育ボラ協力)
③子育て研修会 年3回(小児療育相談センターに依頼)
④障害を伝える活動
⑤お父さんの出番です!(障害児者も楽しめる音楽会などの企画運営をお父さんがする)

2 事業の目標
①放課後広場「すまいる」・・児童10人参加予定
②母親クラブ・・会員15人と非会員5人程度
③子育て研修会・・子育て中の親に呼びかける。
         毎回20~30人程度
④障害を伝える活動・・地域のコンビニ事業所や警察官など日ごろ障害者と関わりを持つ方々に障        害特性を知ってもらう活動
⑤お父さんの出番です!・・子育てにお父さんも参加してもらうため、お父さんに楽しい事業を企画        実施してもらう。年2回程度
by aifukukon | 2010-04-01 09:49 | 愛川福祉懇話会